いつでも本気で徐行運転。
短文です。
佳主馬サイドはまた後日。
佳主馬サイドはまた後日。
硝子戸を閉め、陽が当たる縁側はまるで温室のように暖かい。
二つに畳んだ座布団を枕に、よく磨き込まれた床板の上へ
猫のようにてれっと転がる。
ウトウトと夢現、わざと隙を作って君を待つ。
ぺたぺたと裸足のい足音が近付いて来る。
「・・・お兄さん?また寝てるの?」
うん。寝ているよ、佳主馬君。
「・・・そんなに無防備でいいの?お兄さん」
もちろんだよ、佳主馬君
「起きないと、悪戯しちゃうよ?お兄さん?」
佳主馬君が屈みこむ気配がする。
「・・・ねぇ、起きて?お兄さん」
起きないよ、佳主馬君。
だから、今なら。
僕に触れて良いんだよ?
そっと唇に触れた佳主馬君の体温に、僕は寝惚けた振りを装って
擦り寄った。
優しい君は、僕に想いを押し付けない。
全て自分の中に隠して、見せてくれないつもりなんでしょう?
隠し切れてなんか、いないのに。
だから僕は、いつでも眠った振りをして君を待つ。
君が付け込む隙を作って、君が触れてくれるのを待っている。
おわり
気付いてほしい。
気付くのは、どちらが先か。
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梦月晶
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自己紹介:
普段は他ジャンルで細々やってます。
ついったもぴくしぶもしない無精者。
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