いつでも本気で徐行運転。
扇風機回してたんですが、PCが唸り始めたのでエアコン入れました。
除湿にしたけど、部屋が狭いから冷えるのも早い(^^;)
さり気なく同棲してる二人。
除湿にしたけど、部屋が狭いから冷えるのも早い(^^;)
さり気なく同棲してる二人。
「・・・何してるの?健二さん」
風呂から上がって、タオルで濡れた髪を拭いながら
リビングに入って来た佳主馬は、フローリングの上で
正座したままじっと一点を見つめる健二に首を傾げた。
健二は先に風呂を済ませていたので、てっきり数学の
問題集でも開いているかと思いきや、リモコン片手に
どうやらエアコンを睨んでいる。
「?もしかしてエアコン調子悪いの?」
火照った身体にヒンヤリ冷やされた室内は快適で、
エアコンは正常に稼働しているように佳主馬には見える。
「ううん。壊れてる訳じゃないんだけど・・・」
健二が歯切れ悪く答えるが、このエアコンは旧式で燃費
の悪かった以前の物を付け替えた新品だ。
一体何がそんなに気になると言うのか。
「いや、今夜って熱帯夜で暑いから。ニュースでも煩いくらい
熱中症熱中症って言ってるから、試しに早速エアコンを
入れて見たんだけど・・・」
最近の機種は省エネが追求されていて、新しくしたこの
エアコンもエコ商品らしく、消費電力の表示が出る。
「設定弄ってたら、いろんなモードが出て来て・・・」
佳主馬がエアコンを見上げれば、エアコン本体の液晶部分に
「今日8円」と表示されている。
使用電力料金の表示がでるらしい。
「なんかニュースで電気代値上がりとか言ってるの聞いたら、
どんどん上がってく円表示が気になって気になって・・・」
そこらへんの意識付けが目的の表示なのだろうが、エアコンと
睨めっこしていても、電力消費量は変わらない。
「なので、電気代が10円になったらエアコン切ろうと思ってさ」
あはははと笑う健二に、佳主馬は額を抑えた。
「あのね健二さん・・・」
使い過ぎを気にするなら、わざわざ見張っていなくてもエコ
モードかタイマー設定にすれば良いだけで、寧ろそこに陣取って
いたら人感センサーが働いて、集中的に冷やそうとするだろう。
佳主馬がそう言えば、健二は目から鱗が落ちたというふうに
瞬いた。
「そっか!さすが佳主馬君」
納得した健二からリモコンを取り上げて肩に腕を回せば、すっかり
身体が冷えてしまっている。
途端にひとつ健二がくしゃみをする。
「冷房に当り過ぎたんだよ」
しょうがないなぁと抱き込めば、健二がもぞもぞ擦り寄って来る。
「へへ。佳主馬君、暖かい」
健二の旋毛にキスを一つ落として、佳主馬はエアコンを切った。
おわり
いや、結構気になるよ。あの円表示(笑)
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ついったもぴくしぶもしない無精者。
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